疲れ切った心



「私、新学期始まる前に婚約破棄したよ・・・・・」



「2ヶ月も黙ってたのか・・・・?」



もう2ヶ月も経ったのか・・・・。



「ごめん。でも、私悠斗とはヨリを戻せないから・・・」


「え___どうして?」



「それ以上は婚約破棄と関係無いから言えない」


「なんでだよ・・・・」



悠斗が顔を上げた。





「俺が幸せになれないからか?」




ほんと、結夢は全部言ってくれたよね。



「俺の幸せを勝手にお前が決めんなよ!」



力強く肩を掴まれた。



「私じゃダメなの。私は誰も幸せに出来ないの」



「何でだよ。どうしてそう決めつけんだよ」



「・・・・・」



「なぁ!」



「・・・・・・私、高校出たら結夢とは関わらないようにしよと思ってる」



大学名は偽って一人暮らしをしようと思ってる。



「それ、竹下には?」


「言ってない」



嘘つくのに態々本人に言う訳ないでしょ。
< 442 / 572 >

この作品をシェア

pagetop