疲れ切った心
アパートまで帰ってくると、先にお風呂に入れてくれた。
私が出ると、入れ違いに悠斗が入った。
ベッドに、脚を抱えて座ってボーと机にある携帯を見つめた。
自分の携帯が光っている。
きっと両親だろう。
でも、見る勇気まではなかった。
もし違ったら、私は捨てられたことになる。
捨てられてる。
頭ではそう分かっていても、心がそれを受け止めていなかった。
だから目にするのが怖い。
「珠理」
お風呂から出てきた悠斗に名前を呼ばれた。
「どうした?」
「悠斗・・・・・私、ずっとココに居たい」
「・・・・あぁ」
優しく微笑んで頭を撫でてくれた。
「明日、クリスマスデートするか?」
「うん・・・・」
本当は今日の予定だった。
ごめん、悠斗。
「じゃあ服買いに行くか。自分の服は全部家だろ?」
「でも、私そんなにお金持ってない」
「金なら気にすんな」
「それじゃあ悠斗に悪いよ」
「じゃあさ、こうするか。今日一晩珠理のこと愛させて」
耳元で囁くもんだから、当然私の顔は真っ赤になった。