疲れ切った心
「皆、注目~」
結夢が手をパンパンと鳴らすと、クラス中の視線が前に集まった。
皆の表情が柔らかい。
「コレ、何のつもり・・・・?」
まるで今からパーティーをするかのような内装。
「珠理の卒業式兼卒業パーティー」
私の卒業式・・・・?
「卒業式するならやっぱ制服だろ?」
だから、保健室で・・・・
「卒業証書はあげることできないけどさ」
「珠理、卒業おめでとう」
怜奈、夏蓮・・・・
「ん。卒業証書の代わり」
北村君が色紙を差し出した。
涙で視界がぼやける。
「ありがとう・・・・・」
ゆっくりと、手を伸ばし色紙を受け取った。
私には宝物の卒業証書。
世界でたった一つの皆の心が籠った卒業証書。
「皆、ありがとう・・・・・」
左手で口元を半分隠しながら、皆を順番に見た。