疲れ切った心





「2人ともお待たせ~」



冬馬を連れてリビングに戻ると、大人しくテレビを見ていた。



「遅いよ!パーティー始まっちゃうよ!」


「パパも待ってる!」



「大丈夫だから。ほら、行くよ」



子供たちを車に乗せ、悠斗が経営しているカフェへ急いだ。



今日はお客様用の駐車場に駐車する。



「着いた~」


「パパ待ってるかな?」



荒ただしく車を降りる娘たち。



私は、冬馬を抱えてカフェに入った。



ドアには“貸し切り”の札が下げてある。
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