疲れ切った心



「珠理先輩!」



「茉美ちゃん!おめでとう」



「ありがとうございます。これ、見覚えあります?」



ブーケを差し出された。



「覚えてるよ。私が結夢にあげて、結夢が茉美ちゃんにあげたやつでしょ?」



「あたりです!」



今日は茉美ちゃんの結婚式で、今はその二次会をここでやっている。



「それをどうするの?」



茉美ちゃんの考案で、このパーティーは私服。



式にも出たかったのだが、子供たちのこともあるし二次会だけ参加することにした。



「悠理ちゃんと花梨ちゃんにプレゼントします!」



「やった~!」

「お花~」



既に子供たちの手の中にあるブーケ。



「友達にあげていいんだよ?」



「いいんです。私が2人にあげたいんですから」



本当にいいのかな?



「ありがとう。悠理、花梨、大事にするんだよ?2人が結婚するときに使うんだから」



「「は~い」」



「パパに見せに行こう!」


「うん。行こう!」



あぁ~、悠斗泣いちゃうよ?
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