疲れ切った心

珠理side



『終わりの時間となりました。生徒は片づけを始めて下さい』



放送係となっている茉美ちゃんの声が学校中に響き渡る。



「悠斗、もう文化祭終わりだって。私達も服返しに行かないと」



背中越しにいる悠斗に話しかける。



「そうだな」



そう言っているのに離れようとしない。



むしろ腕の力が強まった。



「悠斗?」


「なあ、キスしてもいい?」


「はぁ!?」



意味分かんないし。



「今なら誰もいねぇじゃん」



だから意味分かんないんだって。



「ちょっとだけ」



はぁ~



心の中で溜息をついた。



「いいよ」



そして後ろに振り返った。



「マジ!?」



悠斗が無邪気に喜ぶ子犬に見えるのは私だけか?
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