チョコレートな彼
小さなケースをあけると、中から可愛い苺デザインのネックレス…

「綾香に聞いたんだ!七海、苺のものが大好きなんだよって~どうかな?」

「嬉しい…ありがとう…」

「つけていいか?」

「うん…」

司は七海の首に優しくつけてくれた。

首筋に司の指が触れて、少しくすぐったい。

「あれ?七海、何も持っていないってことは…やっぱ返事はノー?」

「あっ!ごめん~緊張しすぎて教室に忘れてきた!!」

「ぷっははははっ。じゃあ、おっけー?」

「ちょっと待って!私にとっては、生まれて初めてのバレンタインチョコなの。渡す前に答えは言えないよ~」

「よし!教室行こう…」
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