わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
真夜中。


痛みで眠れずにいると、何だか股の間が濡れているような感じがした。


もしかして破水?


慌てて看護師さんを呼んでもらう。


看護師さんはやってくると、破水していることを確認した。


破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が子宮の外に流れ出てくること。


もうすぐ赤ちゃんが生まれるサインだ。





「由衣ちゃん、がんばってね!」

分娩室へ向かうとき、晃司くんが言った。



「由衣、がんばるのよ!」

お母さんも言った。



おなかが痛くて、あまり考えられる状況ではなかったけれど、二人の声はまるで応援歌のように、わたしの耳に力強く響いた。


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