失われた物語 −時の扉− 《後編》【小説】
「あ…あはぁ…」
僕の肩をつかんでいる彼の首に
腕を絡ませる
「ふふ…」
「君は…うっ…」
彼の口を唇でふさぐ
「んっんっ…」
鼻であえぎながら彼の身体を
ソファーに引き寄せたが
彼は唇を離しソファーの背もたれに
僕を押し付けた
「待つんだ…まだ終わっていない」
「ダメだよ…ダメだよ…ああっ」
興奮して腰を彼にこすり付ける
「しっかりしろ…なにがあった?」
「…もういいんだ…誰もいないんだ
よ…ああ…早く…」
「誰もいない?」
彼が聞き返す
「そうだよ…誰もいないんだ…なん
にもないよ…なんにもない…なにも
…なにも!…なんにもない!…なん
にもない!なんにもぉぉぉ!」
また叫んでた
「わかった…中止だ…落ち着け」
彼がゆっくり僕の腕を解く
「あ…」
不意に空虚感
「やだよ…いや…」
そのままソファーにパタンと倒れた
力が入らない
意識がモウロウとしてくる
してくれないなら…いいよ…
自分で…する…
すぐに身体がたまらなくなり
両手で自分のモノをつかんでた