失われた物語 −時の扉− 《後編》【小説】
「はうぁ…」
スウェットの中に手を突っ込み
無造作にしごき始める
「止まらないのか?」
彼が僕の足元からなんか訊いてる
僕はそれに答えられなかった
意味がわからなかった
「うっ…あっ…あっ」
正気じゃないことに
自分で気づけてなかった
誰かの前で…しかも彼の前で
声出しながら抜くなんて
ヤク中のときでもしなかったのに
「はあっ…はあっ…はっ…あはぁ」
スウェット…邪魔だ…
身体をくねらせて足で脱ぐ
下半身がむき出しになる
あえぎながら彼を見る
足元に座って僕を見おろしてる
良い…すごくイイ
「ほら…こんな…」
誰に言うわけじゃなく
「たまんない…よ…」
性感に飲み込まれてく
「あぁ…ここがぁ…」
足をいっぱいに開く
恥ずかしさを感じない
なにしてるのかわからない
「あっ…あっ…あっ…」
ひとりでに漏れる声
身体が激しくのけ反って…
「あぐっ!」
ゴツ…という鈍い音と共に
前頭部に激痛が走り
僕はソファーから落ちていた