ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
「あ、メイさん。お帰りなさ~い」

「た、ただいま……」

「月曜ってダルいですよねえ~」

「……うん」


いつも通りの挨拶。

リアちゃんは機嫌が良いわけでも、不機嫌な様子でもない。


てっきりリアちゃんの報告会が行われると思っていた私は、拍子抜けして自分のイスに座り込んだ。


……なんなんだろう。


水嶋もリアちゃんも何を考えてるのかサッパリ分からない。

私が勝手に振り回されてる気分になってるだけなの?


「リアちゃん……」

「なんですか?」


だけど一旦、気になったら放っておくこともできなくて。


「金曜日の鍋、楽しかった?」


私は自分から振るまいと思っていた話題をリアちゃんに振っていた。

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