ラッキービーンズ~ドン底から始まる恋~
ひとりになりたくないって思ってるけどさ……。


誰でもいいわけじゃないし。

むしろ男なんていらないし。


こんなところホナミに見られたらメチャクチャ怒られるだろうなあ。

適当にあしらいながら少しずつ目的地へと足を進める。


「ね、ちょーっとだけ! そこでお茶するだけでいいから付き合ってよ!」


振り切ったはずなのにしつこい男の子が追いかけてきて私の腕を取った。


「……急いでるんです」

「そんなフラフラして? 嘘でしょ」


大学生くらいの男の子で髪の毛は金に近い茶髪。

ふわっとしたゆるいパーマが色白の顔によく似合ってた。


それなりにかっこいい男の子。

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