『好き』を言えるまで
「も、もうし、しらないしぃ!」

半泣き半べそのあたしは一人で歩き出した。

「・・・舞雪そっちじゃない。」

ぶっ

あ、また笑いやがったなこのやろう。

あたしの顔は怒りと恥ずかしさでみるみる赤く染まってく。

「ま、間違えてな、いし。」

やっちゃったよ。やっちゃった。もう自分から「はい、間違えました。」っていってるようなもんだ。

「・・・行くよ、舞雪。」

うぅぅ・・・悔しいけど悔しいけど、ついていくしかない。

あぁ、自分が憎たらしいよぉぉー!!
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