もし・・・。

当麻

美奈とまだ慣れない道を通り、帰って行く
20分ぐらいで家に着いた
ここで美奈と別れた
家に入ると、姉が彼氏を連れてきていた
「お帰り〜、高校良かったでしょ?あっ紹介するね〜、私の彼氏、当麻です」
「こんちわ」
当麻って人があいさつをする
紙の色は茶色、ピアスの穴は複数
1番嫌いなチャラい奴だ
私は頭を少し下げてから自分の部屋へ向かった
「ちょっと、失礼でしょ?来羽待ちなさい!ごめんね、あの子サバサバした性格なの」
姉の声が聞こえてきた
時計を見る
「2時半・・・」
一人でにつぶやいた
正直約束のところへは行きたくなかった
面倒臭いからだ
でも、あの悲しそうな顔を思い出すと行かなきゃってなる
ウザい
そんなことを考えていたら、部屋をノックする音が聞こえた
「誰?」
「当麻です」
「何ですか?」
「落とし物かな?」
ドアを開けると、ハンカチを持った当麻がいた
「ありがとうございます」
「いいえ」
「姉は?」
「トイレ」
「そうですか」
ドアを閉める
「君、俺のこと知ってる?」
ドアごしに聞く
「知りません」
「そっか、ありがと」
階段の下る音が聞こえる
質問の意味がわからなかった
もう一度時計を見ると、2時45分だった
しょうがないから出かけることにする
私は家を出た
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