Platinum Kingdom【完全完結】
「…私はね、お見合いだとかそういうのに恋心なんてないって思っていたの。
…お互いに了承の上でのお見合いで婚約だとはいえども、半ば無理矢理させられたような婚約なのに、恋心なんて持っちゃいけないって維持はってた」
無意識のうちに、それがせめてもの反抗だと思ってたのだろう。
だから私は、
「無意識のうちに、私は、私の中で芽生えているこの想いに気付かないようにしようとしてた」
…だから胸がドキドキしていても、
苦しくなっても、
『何なんだろう?』と思うだけで探らずに、他のことで気を紛らわしていたのかもしれない。
…きっと、そのことにもっと早くに気付いていれば。
きっと、もっと前から。
―――『あなたが好き』だと気付いて、思いを伝えていたはずなのに。