君ニ恋シテル
ほどなくすると料理が運ばれてきた。

私はハンバーグ、亜紀ちゃんはカルボナーラ。


「わぁー!美味しそうじゃん!
いただきまーす!」

亜紀ちゃんは勢いよく食べ始める。

「うわっ!めっちゃ美味しい!!ヤバイ!優奈も早く食べてみな!」

亜紀ちゃんは満面の笑みを浮かべた。


「うん…!いただきます」

鉄板の上でジュージューと美味しそうな音をたてるハンバーグ。

一口食べると、口いっぱいに肉汁が広がった。


「おいひぃー!」

「あはっ!ちょっと優奈!
ちゃんと飲み込んでからしゃべんなよ!」


だって、ほんとに美味しいだもん!

今まで食べたハンバーグの中で一番かと思うくらいの美味しさに、頬っぺたがおちそうになった。

『頬っぺたがおちそう』
この言葉の意味を、初めてちゃんと理解できた気がする。
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