君ニ恋シテル
亜紀ちゃんと話をしているうちに、あっという間に開演時間は訪れた。
会場が暗くなり、ファンの歓声が会場全体に響き渡る。
「きゃあぁー!!」
亜紀ちゃんもペンライトを振りながら黄色い声を上げる。
私もペンライトを振り、ワクワクしながらステージを見つめた。
…と、次の瞬間後ろの席に人が来た気配が。
多分、さっきまで空席だった私達の真後ろの席だ。
「はぁー、間に合ってよかった」
「ギリギリだったな」
よく聞こえないけど、何か話しているのがわかった。
なんとなく気になり、後ろを振り向いてみると…