君ニ恋シテル
「あっ、それと…ファンレターもありがとう。嬉しかった」
そう言って優しく笑うてっちゃんに、頬がポッと熱くなる。
ファンレター…読んでくれたんだ。
嬉しい…。
どうしよう…嬉しすぎてウルウルしてきちゃった。
一生懸命書いて良かった…。
すると…
〜♪〜♪
ん…?着信?
「あっ、浩ちゃんだ!」
着信は逞くんの携帯からだった。
「もしもし浩ちゃん?
うん…さっき終わった。
…わかった、すぐ行く」
逞くんは電話を切ると、携帯をポケットへと閉まい、
「ごめんっ!もう行かなきゃ」
と、少し急いだ感じに話す。
「えー!?もう?」
「うん、これから仕事で…浩ちゃんが迎えに来てくれることになっててさ。今着いたって」
亜紀ちゃんの言葉に、逞くんは申し訳なさそうに答える。
えっ…せっかく会えたのに、もうお別れ?
まだ少ししか話してないのに…。
もっと話したいよ…。
全然足りない…。