君ニ恋シテル


「あっ、それと…ファンレターもありがとう。嬉しかった」

そう言って優しく笑うてっちゃんに、頬がポッと熱くなる。


ファンレター…読んでくれたんだ。

嬉しい…。
どうしよう…嬉しすぎてウルウルしてきちゃった。

一生懸命書いて良かった…。

すると…



〜♪〜♪



ん…?着信?

「あっ、浩ちゃんだ!」

着信は逞くんの携帯からだった。


「もしもし浩ちゃん?
うん…さっき終わった。
…わかった、すぐ行く」

逞くんは電話を切ると、携帯をポケットへと閉まい、

「ごめんっ!もう行かなきゃ」

と、少し急いだ感じに話す。


「えー!?もう?」

「うん、これから仕事で…浩ちゃんが迎えに来てくれることになっててさ。今着いたって」

亜紀ちゃんの言葉に、逞くんは申し訳なさそうに答える。


えっ…せっかく会えたのに、もうお別れ?

まだ少ししか話してないのに…。

もっと話したいよ…。

全然足りない…。
< 252 / 679 >

この作品をシェア

pagetop