君ニ恋シテル


「さゆっ!」

逞くんがその子の名前を呼んだ。


私達の前に現れたのは、アイドルの野田沙弓だった。

小柄で色白、可愛らしい容姿は、テレビで見るよりもっともっと可愛らしく感じられた。


「逞、えっと…」

私達を見て戸惑っている様子の野田沙弓。


「ほらっ、前に話したじゃん。
イベントのときのこととか…ファンの子達」

逞くんがそう言うと、野田沙弓は思い出したかのようにパンっと手を叩いた。


「あの…お友達?」

亜紀ちゃんが逞くんに遠慮がちに話しかける。


友達…。

それとも…てっちゃんの彼女だったりしないよね?

歌番組でBoy★2と野田沙弓が共演したとき、野田沙弓がてっちゃんのほうをチラチラと見ていたことを思いだし、心がチクチクした。
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