君ニ恋シテル
ほわほわした気分のまま横を見ると、ブスッとした顔で頬杖をつく百合香ちゃんの姿が目に入る。


あ……。

どうしよう…。

この表情はどうみても…怒ってる…よね?

えっと…えっと。
何を話せばいいかな…何か…。


そうだ!


「ゆ、百合香ちゃんもあの日のイベント行った? 握手?ハグ?ハイタッチ?の。私は二日目に行ったんだけど、あの時百合香ちゃんいないかなって探したんだよ」

「行ったわ。一日目に」

「そうだったんだぁ!百合香ちゃんはクジで何引いたの?」

「ハイタッチよ。ゆうにゃんは?」

「あっ…私はハグで」

うっ…!
ハグという言葉を出した瞬間、百合香ちゃんの顔が険しくなった。


「ちなみにだけど、その夜流れ星も見ていないわ」

「そ、そっか…」

そこで会話は途切れてしまった。


すると…

「来てくれてありがとう。
嬉しかったよ」

てっちゃんが私達に向かって笑顔を向ける。


「あっ、当たり前ですわ!
大ファンですもの!」

興奮した百合香ちゃんは鼻息を荒くした。

あっという間に表情が和らぐ百合香ちゃん。

やっぱりてっちゃんの効果は抜群だ。
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