君ニ恋シテル
「優奈、大丈夫!?」

「ゆうにゃんはほんとどじっ子ね」

亜紀ちゃんや百合香ちゃん、みんなも足を止め、心配してくれた。


「あはは…大丈夫だよ。それより、あの人のほうが大丈夫かな…」

振り向いても、もうその人らしき姿は見えなかった。


さっき声をかけた時、あの人今にも泣き出しそうな顔してた。

目にいっぱい涙を溜めて…。

転んで痛かったからとか…ただそれだけじゃないように見えたんだけど…。


「大丈夫じゃない?」

「そう、だね…」

亜紀ちゃんの声に、私は頷いた。


考えてたってわからないしね…。
それに、怪我もなかったみたいだし…。



気を取り直し、私達はまた歩き出した。


「優奈ちゃん、ほんとにもう大丈夫?」

「てっちゃん…うん!大丈夫だよ」

「怪我がなくて良かったよ」

「…ありがとう」

嬉しくて、私は笑顔でお礼を言った。


バレないように、そっと自分の掌を見つめる。

さっき握ったてっちゃんの手の温もりがまだ残ってて、胸がキュンとなった。
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