君ニ恋シテル
* * *
「まっ!!」
「小沢ちゃんどうしたのー?そんなに顔真っ赤にして」
「指がキッツイのよ!このボール駄目ね!」
「マジ?他のに変えたら?」
「えぇ…そうね」
「ってか優奈と徹平いなくない?」
「あら、ほんとだわ」
「ふふ…なんか二人で話してるのかなぁ」
「…ボール変えてくるわ」
「行ってらー」
―――…
――…
「全く…なんでこんなに穴が小さいのよ。ほんっと店員に文句言ってやりたいわ」
ボールを元に戻しに行くと、ゆうにゃんと徹平くんの姿が見えた。
何あの二人、まだあの場所にいたの?
「えっと…行こっか?みんなきっと待ってるし」
声をかけようと近くに寄ろうとすると、ゆうにゃんの声が耳に入り、ピタッと足を止める。
そして咄嗟に私は二人にバレないように隠れた。
私…何をしているのかしら?
ただなんとなく、隠れたほうがいい気がして…。