君ニ恋シテル
歩き出そうとするゆうにゃんの手を、徹平くんが掴んだ。

ビックリしたように振り向くゆうにゃん。


「てっちゃん…?」

「あっ…ごめん」

これは…この状況は一体なんなの?


二人の間に流れる緊張した空気が、こっちにまで伝わってくる。

目を覆いたくなった。
だけど…二人から目をそらせない。


「紹介されなくてよかったなって…」

「えっ…?」

数秒間そのまま見つめあう二人。


「あの…てっちゃん、手が」

「…っ、ごめん」

慌てたように、掴んでいたゆうにゃんの腕から手を離す徹平くん。


「……行こっか。みんな心配してるかも」

「そ、そうだね!」

顔を真っ赤にしてゆうにゃんが答えると、二人はこっちに向かい歩き出した。


私は慌てて踵を返す。
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