ナンパ男との恋 3巻

「うわっ、とと・・」

ドシンッ

あまりに勢いよく
抱きついたせいで
輝樹がバランスを崩し
そのまま
後へ 2人して倒れこんでしまった。

「いってぇ・・・・
まさかとは思うが
春菜ちゃんは
俺に反撃したつもりなのかぁ?」

「え・・・そんなわけ
ないじゃん・・・」

寝起きの顔も何も
あったもんじゃないくらい
輝樹の顔は
目の前にあり、
大きな目の中に
私の顔が映りこんでいる。

「捕まったから
反撃にでて
突進したんだろ?」


えぇ・・・?

そんな・・・
めちゃめちゃ
裏目にでてんじゃん・・

っていうか、
でも・・・

この状況だと

誰がどう見ても
輝樹に突進して
押し倒してしまった感じだし・・

もう少し、
ゆっくり抱きつくべきだった・・・

って!
そんな事考えてる
場合じゃないし・・・
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