ラストリグレット
プロローグ
俺の知り合いの友人の死神が、人間と恋仲に落ちたんだってさ。

しかもその人間は本来死ぬ予定だった奴。

今、その死神は人間の世界とこの死神の世界を行き来しながら、愛を育んでいるんだってさ。


 バッカじゃないの?


死神と人間の恋なんて成立なんてしないし、絶対に人間の方が早く死ぬんだし、

死んで末長く一緒にいられるとも限らないし。しかもその友人である俺の知り合いは、

その恋を応援しているって、何考えているんだろうな。

死神は死神、人間は人間同士で恋をした方が絶対に良いに決まっている。

誰も傷つかないで済むのだから。

そう思っていたのに、偶然出会ったアイツに全て考えを変えさせられるなんて誰が想像出来ただろう?

アイツになんて会わなければ良かった。

会えて良かったなんて思うのは、夢見すぎたバカの考える事だ。

ああ、そうさ。会った事への後悔しか残っていないね!



これは俺が無駄に過ごした、後悔だらけの日々の話。
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