空を翔ける一筋の流れ星
「へえ、大学生だったんですね」


「何を勉強しているんですか？」


「今日は何の授業に出るんですか？」


朝起きると、当たり前のように女の子は俺の部屋にいた。



そして、待ってましたとばかりに色んなことを俺に聞いてきては返答にリアクションし、また質問をしてきた。

だけど、その話し方は一つ一つ丁寧でリアクションの割にはどこか物静かな雰囲気があり、質問をされても不思議とうざ苦しくはなかった。


「ここが学校の近くの駅ですかあ」


何個目かの質問をされたところから、返答を一切せずに無言のまま歩いた。

女の子の声はどんどん小さくなったいき、それとともに表情も曇っていくのがはっきりと分かる。



駅から十五分ほど歩き学校に着き


「あの・・・

やっぱり私って嫌ですか」


と、泣き出しそうな表情で言われたところで限界に達した。



人気がない教室へと移動し、周りの教室にも誰もいないことを念入りに確認してから教室のドアを閉めた。
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