空を翔ける一筋の流れ星
まだ泣きそうな女の子と目を合わせると、女の子は驚いたように背筋を伸ばした。


「あのな、そんな顔をするなよ」


「だって・・・」


「別にお前のことが嫌とか思ってないよ」


「じゃあ、何で・・・」


少し大きめのため息をし、黒板をなぞるように教壇を歩き窓際へと歩く。

後を付けるように窓際に来ようとしたが、俺が振り返ると遠慮するようにその場に立ち止まった。



教室には二人しかいない。

そう、俺たちにとっては二人。

しかし・・・


「今の会話は俺たちにとっては普通だけど、周りが見たらどう思う。


どう見ても俺は何かを一人で言っている痛い子にしか見えないだろう」


さっきの会話を自分一人が話しているところを想像してみる・・・


「あのな、そんな顔をするなよ。

・・・

別にお前のことが嫌とか思ってないよ」

自分で言って恥ずかしくなってしまった。



女の子を見ると、なるほどっと納得したように両手をポンっと口の前で軽く叩いた。



その仕草を確認し、何も言わずに教室を出た。

この続きは言わなくても分かってくれなくては困る。
< 9 / 123 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop