空を翔ける一筋の流れ星
それと同時に現実へと戻り、そこにはもう幽霊の姿は無かった。


「翔さん」


空に声を掛けられ、抜けていた力が全身に戻り、振り返った。

正面には心配そうにこちらを見つめ、何か言葉を発したそうな空の姿があった。


「行こうぜ」


一葉たちが向かったほうへと足を進める。

黙ってそれに付いてくる空。


泣けるといいね


彼女の口元がそう動いたと思うのは、俺がいつも自分に都合のいいように考えているからだろうか。
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