《完》嫌われ教師の腕の中
俺もエプロンを外して鈴羽の目の前に座る。


以前は俺の目の前に居たのは羽鳥だったけど…
今は鈴羽が座っていた。



「……お袋には反対されてるんだ…」


鈴羽はコーヒーの入ったマグをテーブルに置いて伏目がちな瞳を俺に向ける。



「…颯斗のお母さんって…怖いんでしょ?」


「……まあな~」


「でも…俺には秘策がある…」


「秘策?」


鈴羽の目がキョトンさせて首を傾げた。



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