《完》嫌われ教師の腕の中
マンションの前では羽鳥さんが私を迎えに来てくれていた。



先生も私と一緒に後部座席に乗り込む。



「先生も来るの?」


「二人で居る時は…先生は止めろ…その……颯斗と呼んでくれ」


「……」


先生は言ってて恥かしいのかこめかみをポリポリ…指で掻く。


「じゃあ~颯ちゃん」


「…ぷっ…」


運転している羽鳥さんが吹き出し笑い。
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