夢の続きで逢えたら

詩野は、下は水着だったが、

上は真っ白なTシャツを着ていた。



“女の子一人なのに水着はちょっと…”

ということだろうか。



まぁ詩野の性格からして、

当然と言えば当然のことだった。




でも、僕にとってはその方がいい。


詩野の水着姿を見て、大輔は別として、

浩二が何を言うかわからない。




案の定、浩二は、

「なんだよぉ。楽しみが一つ減ったよ」

と言って、肩をガックリ落としていた。



「まぁまぁ、気を落とすなよ浩二!詩野のボディーなんて所詮B級だ!」

何故かその一言で、水を得た魚の様に元気を取り戻す浩二。


「そうだな大輔!」




そうだなって……見たことないくせに。





僕もだけど…



大輔はあるかもな。




「よし!行こう!」



大輔の合図で、真夏の楽園へ一直線に走っていった二人を、

僕も必死に追いかけた。





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