夢の続きで逢えたら

真夏の楽園


僕らは持ってきたシートを敷き、

パラソルを開いた。



狭いながらに場所を確保。


真夏の楽園に小さな拠点を築いた。



子供のようにはしゃいだ僕たちの遊びは、

どれも海では定番中の定番だった。





ビーチボールでラリーを続ける。

波と戯れ水をかけ合う。

砂で城を造ったり、誰かを埋めたり、

海の家でかき氷を食べたり。


そんな感じだった。





少し日も和らいだ午後四時、さすがに疲労がたまった僕らは、

パラソルの下で横になった。




浩二が突然起き上がり、

大輔になにか耳打ちをしている。


「一軌!悪い、ちょっと調達してくるわ!」


そう言って、二人は遠くの方まで走り出した。




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