その手で溶かして

何故だろう……


遠藤君の言葉にズキズキと胸が痛みだす。



「真雪だって、そうじゃないか?」



「私?」



「真雪は今の自分に満足してる?未来に楽しみを見出だせるか?」



「それは……」



遠藤君の言うとおり、私にだって何もない。



何もない日々を送り、今に至る。



けれど、私は遠藤君と違って自らこの生活を選んだんだ。



何もないという安定を自分自身で選んできた。


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