その手で溶かして

「考えてはみる。けれど、考えてもわからない気がするの。もしかしたら、私には恋愛感情ってものが欠落しているのかもしれない。」



「真雪は何でもはっきりと言ってくれるから、俺は一緒にいて楽なんだ。好きになるように努力するなんて言葉を言われるよりも、すっきりとした気分だ。」



こんな風にしか生きられない私の性格を、そんなふうに言ってもらえるなんて、私のほうが有難い。



「じゃあ、素直に俺のことをどう思っているか話してくれる?」



それなら、私にもできる。



恋愛のことを考えたり話したりするのは苦手だけど、思っていることを話すくらいなら簡単だ。


< 183 / 442 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop