その手で溶かして
私が悪かったんだ。
こんな時間に帰宅なんかした私が悪い。
今日は図書室の清掃が行われるため、放課後の図書室の使用は禁止。
行くところがない私は渋々帰宅することを選んだ。
でも、こうなることがわかっていたなら、教室かどこかで時間を潰せば良かった。
ウミのあの真っ直ぐな視線が嫌い。
あの視線に捕らえられると、私は息をすることさえ出来なくなってしまう。
苦しい胸の辺りを押さえながら、私は勢い良く玄関のドアを開けた。