その手で溶かして
いつの間にか眠りに就いていた私はコンコンという規則正しい音によって目を開けた。
「ご飯よ。」
コンコンコンコン
規則正しくノックされるドアに、透き通ったママの声。
こんな風にいつだってしなやかな行動をするママは私の自慢で、品格が垣間見える行動すべてが憧れだった。
「今、降ります。」
もう夕食の時間……
勉強もせずに眠りに就いてしまったことを後悔しながら、私は着替えを済ませ、リビングへと向かった。