その手で溶かして
ギーーっと音を鳴らす前に聞こえる、パパとママの楽しそうな声。
私までも楽しい気分になり、勢い良くドアを開けた。
「おぅ。真雪。寝てたんだってな。」
私がリビングに足を踏み入れるなり、パパの視線が私に向けられる。
「慣れないことをしたせいで、いつの間にか寝てたみたい。」
私は寝てしまったことを再び後悔しながら、席へとついた。
「ママから聞いたよ。普段は真面目なのに、真雪はたまに可笑しなことをするな。きっとママに似たんだな。」
「もう。あなたってば。」
お盆にお皿を乗せながら、ママは本当に楽しそう。
「でも、たまにはいいんじゃないか?真雪は勉強ばかりをしすぎだ。たまには息抜きも必要なんだぞ。」
何故かパパのその言葉にママの顔色が変わる。