゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚ 夜の端 。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。゚。

よしお、みゆ、なお

の順にバタバタと力

つきていく。白みは

じめた空に、半熟み

たいなぐずぐずした

太陽が顔をだす。

「あいつ、どうした

かな」

明け方の街がごとく

かすんだ意識に、ザ

ラザラした甘い声が

漂った。

「あいつ……?」

夢うつつに聞き返し

ストンと眠りにおち

た。

「おまえら、7時に

は起こすからな!」




「7時って朝のかよ

!」

 飴細工をガヂャガ

ヂャに編みこんだ鳥

の巣が大声をあげた

。それはよしおの頭

だった。わしゃわし

ゃと掻いて、ぶつく

さ言う。

「ったりまえだろ、

時間ねんだから。準

備終わったら仮眠と

らせてやるから我慢

しろ」



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