記念日
7時。携帯が鳴った。


家の前に出ると、目が少し腫れた考太がいた。



『ごめんね。来てくれてありがとっ。』



『歩こうか。』



私たちは近所をひたすら歩いた。
なかなか話しがきりだせなかったから・・・。


近くの公園についた時、切り出した。



『私、考太の事、いつのまにか好きなのか分からなくなって、
メールがきても電話がきても、恋人だから当たり前なんだけど、ヤキモチとか、なんか嫌だった。』



『・・・ごめん。』




『考太が悪いんじゃないのっ!!!私が、恋だって、好きだって勘違いしてたんだ。考太の好きが嬉しいんだけど重たくて、私、支えられなくなっちゃった。ごめんっ!!!』




『いつからだったか、気付いてた。俺がおさえつけてるんだって分かってたけど、香が好きで仕方なくて、香が嫌な事してた。』





涙が止まらないっ・・・。



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