恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 女の私にはわかる。

 この女、大輔に好意を抱いているんだ。

 言ってやりたい。

「こいつはやめといた方がいいですよー」

 って。

 まあ、こんなところで元カノが出しゃばることもあるまい。

 私は二人の会話が終わるのをぼーっと待っていた。

「ただいま戻りまし……うわっ!」

 ドン!

「きゃあっ!」

 背中に感じた圧力で、

 ピンヒールを履いている私はバランスを失った。

 ダメだ。

 転んじゃう――……。

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