【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】
「何のつもりでしょうか」
「そ、そっちこそ、何するつもりなの!」
「何って……、主がこの書斎にある本が読みたいと言っているので取りに行くだけです」
「どの本!私が持ってくるから!」
声を焦らせ、どこか冷や汗した表情な幽霊の意図が図れない。
「……。全部です」
「は?え、え……!全部!?」
「はい。主は全部ご所望ですので」
「ダメダメダメ!一冊にして!」
「お断りします」
「だったら三冊にするから!」
「主の私物ですよ、その本全ては」
なぜお前なんかの許可がいるんだと、笑顔で圧力をかけた。