【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】
両手を空間に入れた。
重みがあるのか眉を寄せて、クラウンが取り出したのはチェーンソーだった。
稼働させ、バイクのエンジン以上の音がなり響く。
とりあえずは飛んでくるもの全てを切り払った。
木の板は簡単に真っ二つ。さすがにソファー等はよけたが、大概のものは刃の餌食になった。
無傷で幽霊にたどり着く。
「もしもし、お嬢様」
「へ……、きゃーっ、フレディだーっ」
「ジェイソンの間違いであり、そうして今日は13日の金曜日ではありませんよ」
遠回しすぎる私は殺人鬼ではありません、発言。チェーンソーという大それた武器を目にし、涙を止めた幽霊。それに反応してか、飛び回った家具たちが沈黙した。