【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】


「馬鹿と阿呆と間抜け、うつけやらたわけやらとんちんかんやら、それが全て揃った人物を私は初めて見ました。総じて、“天然”となるのですね」


「うっ、う……」


しまった、と思うには遅かった。また泣き始めた幽霊。なんとかフォローを入れようとしたが、先ほど出た本音にどう手を差し伸べればいいのか。


そうこうしている内に、幽霊が本格的に泣き出す。


「わ、私だって、もうちょっと頭よくなりたいけど、も、もうっ、勉強とかできないし、ひとりぼっちで……!私が、わるっ、悪いわけじゃない、のにっ」


しゃくりをあげながらでも、満ち溢れてくる悲しみが伝わった。


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