【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】
「さようなら、家畜。墓に雑草程度、飾ってあげるわ」
赤ずきんちゃんの指が引き金を抱いた。
目を閉じる織部。涙目になったのに。
「……」
「……」
何も起こらなかった。潤んだ瞳を開ければ、仕切りに引き金を抱く赤ずきんちゃんの姿。
何回か同じことをして。
「ジャムったわ」
「……」
某スネークゲーム以外で、まさかそんな言葉を聞くとは思わなかった織部である。
ジャムる。つまりは弾の根詰まり。
使い物にならないと赤ずきんちゃんは猟銃を脇に置いた。