【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】
(二)
「……不愉快だわ」
それは目覚めるなりに、赤ずきんちゃんが言うところの家畜の顔が目に入ったからであろう。
壁に激突してから気絶したらしい赤ずきんちゃんを織部は介抱していたのだ。
救急車を呼ぼうとも思ったが、耳つき付喪神を果たして公にしていいのかと疑問を持ち、呼吸も普通であることから、今に至るわけである。
「だ、大丈夫か?」
「あなたの顔以外は大丈夫よ」
むくりと上半身をあげた赤ずきんちゃん。
眉を寄せたのは、体に織部のブレザーがかかっていたからだった。
「臭いわ」
「おまえ……」