【企画】バトル、それは甘美なかほり【キャラバト】
突き返されたブレザーを着るでもなく、臭いかな?とくんくんかいでしまう織部。
「あなた、自分の置かれた状況を分かっているのかしら」
「べ、別に何もしていないからな!無防備に女子が寝ていても、年端もいかない中学生ぐらいの女子を襲うほど、俺はロリコンじゃ」
「何を言っているの、とんちんかん。私はあなたを殺そうとした。なのに、なぜ、逃げるなり、殺すなりしないの」
「は?逃げるなんて……ほったらかしにして何かあったら大変だし、殺すだなんて、俺には」
「度胸がないのね」
うるせー、と反論しようとしたが。
「でも、その度胸のなさは嫌いじゃないわ」
くすりと笑った赤ずきんちゃんに言葉をなくした。