執事と共に賭け事を。
「ひさしぶりね」


そっと肩に手が置かれる。

振り返ると、そこにはパンツスーツを着た女性が立っていた。


「ツバキ、さん……」


春樹は、目を見開きながらかろうじてそう口にした。

ツバキ、と呼ばれた女性はくすくすと、艶やかに笑った。
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