彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
今にももつれそうな足
転けそうな一歩手前で教室までたどり着く
バターン━━━!
勢い余って教室の扉を盛大に開けてしまった
教室に入った途端に目が合ったのは斗真くん
「お前…どうしたの?」
斗真くんは私を見て少し驚いたような顔を向けてくる
私もその斗真くんのポケットの辺りを、息を切らしながらチラリと一瞥する
本当だ
私はいつも斗真くんの顔ばかり見てるから気づかなかったけど
校章を付けていない
私は声を掛けてくれた斗真くんには何も言わずに、教室に戻って来ている優ちゃんの元へと急いだ
「菜々〜!遅かったね〜待ちくたびれたよぉ〜」
優ちゃんはそう笑顔で私を迎えいれてくれる