彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



思い出した


あれは確か…斗真くんにお弁当を食べて貰った時




『あれ?何だこのバッチ?』


『え?どうかした?』





そうだそんな会話を優ちゃんとした


あれって…


私は急に教室の寒さを思い出した様にまた身震いする



「どうかした?」



そんな私の変化に気づいて深雪ちゃんが不思議そうに声をかけてくる



でもそんな言葉は最早、耳に入ってこない



「ちょっと?」



私は深雪ちゃんに何も答えないまま、その空き教室から勢いよく飛び出していた



まって


わからない



『バッチ』って言っただけ


でも可能性がないわけじゃない



私は今までの出来事を頭のなかでグルグル思い出しながら、教室までの道のりを必死で走っていた






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