彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



「泣いたらすっきりしたー!」


「………」



私は笑顔を浬世也に向けるけど、浬世也は曖昧に笑い返すだけ



斗真くんの好きな人が優ちゃんだという事実



もしかして自分かもなんて勝手なことを考えていた分と、やっぱり親友がその相手だということは少なからず私の中ではショックだった



「…工藤のこと?」



浬世也が恐る恐るといった感じでその言葉を口にする



私はそれに小さくコクリと頷いた


「まあ…元々フラれてんだけどさ…まあ確実にフラれたというか…」


「え…?」



浬世也はマグカップを机に置きながら、わからないって顔をしている


そうだよね


わからないよね


斗真くんの好きな人が優ちゃんだったなんて



私はまたココアを一口飲んだ



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